気象編その1「波ってどこからくるの?」
サーファーが気持ち良く乗っている、その波ってどこから生まれていると思いますか?
波が生れる理由には、次の3つがあります。
ひとつは、風によって生まれる波。
2つ目は、潮の動きによって生まれる波。
そして、3つ目は津波です。
2つ目の潮の動きによって生まれる波は、干満の差で波が起きる波です。
日本ではなかなかそこまで大きく潮が動くことはないので、波が生まれることはありませんが、海外へ行くと干潮から満潮に向かって潮が満ちてくると、それに合わせて波が起こり、その波が川をさかのぼってくるものがあります。
世界でも有名なのはブラジルのアマゾン川で発生する「ポロロッカ」と言われているもので、波が起きる日も時間も決まっているので、その日時をめがけて訪れるサーファーもいるようです。
(ひっくりかえったら何がいるかわかりませんが、スリルも楽しんでいるんでしょうね。)
3つ目の津波は、海底地震によって起きるもので、通常の風によって起きる波に比べて、海底から水面までの水全てが動くので、そのエネルギーは果てしなく、巨大なものとなってやってきます。
小さな津波でも予想以上に被害が出ることもあり、十分な注意が必要で、避難が必要です。
さて、話がそれましたが、通常皆さんが目にしている波は、1番の風によって起きています。
風が吹いているところで波が起こり、その波がやがて丸みを帯びてうねりとなって進んでいきます。
風の、強さ、時間、距離、が強く長いほど波は大きくなります。
ですから、たとえ果てしなく遠くで吹いている風によって起きた波でも、それが大きければ沿岸までやってきます。
また、波は、海底までの深さが深いほどスピードを増します。
通常は約45km/h程度ですが、海底まで深い太平洋のど真ん中あたりでは、100km/h以上に達することもあります。
(はるか南海上にある台風や遠く離れた低気圧などからのうねりは、遠い日本まで、そんなに時間をかけずにやってきます。)